【もう…雪の…声なんか

聞きたくないょ…どうせ

嘘にきまってる…ょ…】



自分に言い聞かせる。


「TABAちゃん~許し

てくれるよね?~ハハッ」



【カチン!!…ハハッて…

どうして…ズキン…笑って

られるの…ょ…ぉ…】



雪の神経が信じられなか

った。


《許す?何を?!!》


あたしは雪の口からは何

も聞いていない。


「雛から聞いたでしょ~

私とTUNちゃんが

ホテル行ったの?」



【ズキン!!…雛の聞き間

違えじゃなかった…ょ…

そのあとは……ビクン…】



《…そんで?》


心臓が破裂しそうだ。


「言っていいのかしら?

朝までなぐさめてあげて

たのよ~私の胸の中で」



【イヤ…イヤ…ぁ…ぁ…】




こんなに

残酷な事があるのを

初めて知った――――