《本当に何もない…》



【ドキン…ドキン…】



何を聞かれてもTUNの

事は言わないと決めた。


「まぁいいや!」


パパがあっさり引き下が

った!



ガシャッ!バキッ!!



【えっ?!!】



「もう必要ないだろ?」



携帯が壊された。



【あぁ……そんな……

ズキン…イヤ…ァ……】



「何だよ!その顔?!!

なんか困る事でもあんの

か?!」



涙が溢れそうになるのを

必死でこらえた。



「あっ!そう言えばお前

の友達って口軽いな?!

聞いてもいないのに

携帯持ってる事教えて

くれたぞ!!」



【え?…友達?……ウソ

誰が?!誰が教えたのょ

ズキズキ…また雪なの?】




わざわざ旦那に教える為

に電話をしてきたのだろ

うか――――?