『イタズラ?どんな?』


TUNが心配そうに聞い

てきた。



【……違う…よね?】



《車の鍵穴にボンドみた

いなの入れられて鍵が入

らなかったの…》



【…ドキン…ドキン……】



『うわ~酷いな…

じゃあ困っただろ?』



【TUNじゃ…ない…?】



なかなか

はっきり聞けない。



【どうし…ょ…

言わなくちゃ…】



《TUN…クリスマスの

夜…うちに来たよね?》



【ドキドキドキ……これって

あなたを疑ってますって

言ってるのと…

同じだよね?…ズキッ…】



これで嫌われてしまうか

もしれない。



【イヤ……嫌われたくない

…ょ…ズキン……】




愛しているひとを疑うの

がこんなに残酷なことだ

なんて――――