「どう?出れそう?」


《ううん……》


「ダメなのね?じゃあ

TUNちゃんにそう言っ

ておくよ!じゃあ又明日

電話するからね~」



【どうして…あたしずっ

と待ってたのに…ズキン】



雛に早く聞きたい…。



プルルルル~~~



【ドキン!!】



数分後に再び電話が

鳴った。


《はい…》


「TABAちゃん!

さっきTUNちゃんに

電話したら…どうしても

逢いたいんだって!」


《え?でも……》


「だよね!私も夜中に出

れないよ~旦那さんだっ

て居るんだしって言った

ら…今からTABAちゃ

んの団地まで行くから出

てきてくれって!!」



【ドキッ…今から?そんな

ムリだょ…出れないょ】




背後からパパの恐ろしい

視線を感じた――――