さっきの出来事は夢?



頭がボーッとしたまま家

のドアを開ける。


「今日は誰と一緒だった

のかな?」


パパが怒りを通り超して

いるのがわかった。


《誰って…雛だよ…》



【ドキン…ドキン…】



一気に夢から現実に

戻った。


「毎回毎回おかしいです

ね?雛ちゃんとずっと一

緒にいたのかな?」



【何それ……バレてる?

いや…そんなはずない…

絶対に……】



パパの喋り方がいつもと

違うのが気になる。


《ずっと一緒だよ!》


言い切ってしまった。



【ドキドキ……】



「そうですか~次のお出

かけはいつかな?」


薄ら笑いが不気味だ。


《まだわからない…》


「あ~そういえば咲ちゃ

んも心配してましたよ~

どこに行ってるのかな~

って!!」



【咲?……なんなの…

どーゆーつもり??】




これは…ほんのはじまり

に過ぎなかった――――