電話の音で目覚める。


《はい…》


「まだ寝てるの?昨日も

会ってたんだ!?」


咲の声が寝不足の頭に

響く。


《うん…会ってたよ…》


「昨日電話したらやっぱ

居ないから~そうだと思

った!」



【はっ?…また?】



《昨日は

何で電話してきたの?》


「旦那の相談に乗っただ

けだよ~何でも私に話し

てくれるんだよ~お宅の

ダ・ン・ナ!!」



【何それ……カチン…】



《そう!

用事ないなら切るね…》



ガチャン―――


今はそんな咲に構ってい

られない。



そう

考えなきゃ…




次にTUNに逢った時に

聞かれる答えを――――