『大丈夫か?しばらく居

るから何かあったら飛び

出してこい!』


TUNの車は離れた所に

止まった。


ギュッと抱きしめられた

感触が残ったまま団地の

階段を上がる。



【…ドクン…ドクン……】



そっと玄関を開けた。



「おい!またか?!!」



【ドキン!!】



パパが待ち構えていた。


《雛と飲んでた…》


「あ?!早く

帰る約束はどうした?」


《ごめんね…》


もう謝るしかなかった。


「結局守れないんだな…

守れない約束すんなよ」


《あたし…夜しか遊べな

いじゃん…たまに遊ぶく

らい許してよ……グスッ》




TUNが近くに

居てくれる…それだけで

強くなれた――――