今日で最後のお弁当――



祈るようにTUNのマン

ションの階段を上がる。



【…ズッキーン…TUN……】



何もないドア。



【TUN…もう…お弁当は

作らないでくれって事?

迷惑なの?……ズキン…】



泣きながらお弁当を

提げた。



【TUN…せめて……連絡

だけでも…して…ょ…】



こんなに逢えないのが

辛いなんて。



こんなに声が聞けないの

が苦しいなんて。



こんなにTUNが遠い

ひとになるなんて。




出逢って5ヶ月がたとう

としている――――