温かいお弁当と空の

お弁当箱を交換してきた。


TUNからの手紙が増え

ていく。



ブルルルル~~~


携帯が震える。


「もしもし?

今…病院終わったんだ…

そっち行っていい?」


《咲?大丈夫なの?

うん…待ってるよ!》



今日、咲の子宮から

赤ちゃんが消えた…。



顔色がよくない咲。


《寝てなくて平気?》


「うん…平気…さっき出

かけてた?彼のとこ?」


《あっうん…咲の彼は

一緒じゃなかったの?》


「う…うっ……来てくれ

なかった…ううっ……

急な仕事が入ったん

だって…ぅっ……」




泣き崩れる咲を抱きしめ

る事しかできない―――