目覚めてもTUNの言葉

が消えない。


チビ太を見るとTUNの

声が聞こえてくる。



【わかってる…

わかってる……ょ…TUN

でも聞きたくなかった…

…ょ…ぉ】



涙が溢れて止まらない。


このままTUNの気持ち

が冷めていくのが

怖かった。



【嫌われたくない…】



必死でお弁当を作った。




長い道のり―――


チビ太を連れドアに紙袋

を提げた。





唯一あたしに出来る事。



【届けたの

内緒にしとこ……】



ただただ喜んで欲し

かった。



いつの日からか……



TUNとの未来を考える

ようになっていた。




そして……

そこには……

チビ太もいる――――