ブルブルブル~~~


携帯が震えた!!



【あっ…どうしよ…】



「彼氏じゃないの?

出てあげなよ…」


《うん…》


泣いてる咲を前にして出

づらい。


《もしもし…あっうん…

ドアにかけたよ!

今ね友達来てるから…

うん…ごめんね……》



「そんなすぐ切らなくて

いいのに!TABAちゃ

んはいーね…

幸せいっぱい持ってて…」


嫌味っぽく言われる。


《幸せではないよ…

あたし彼の事好きだけど

どうにもならないの…》




そう…

あたしにはチビ太がいる。



でも―――

チビ太と離れてTUNの

とこへ行こうかな……



ほんのちょっとでも

そんな事を思ってしまう

自分がいる――――