ドキドキしながらTUN

の所へ向かう。



【美味しいって言ってく

れるかな~ドキドキ】



チビ太を抱っこして階段

を上がる。


まだ温かいお弁当が入っ

た紙袋をTUNの部屋の

ドアノブにかけた。


会社のマンション

昼間なら誰にも会わない。



【TUN…届けたょ……】



ずっとドキドキが止まら

なかった。


チビ太は初めて見る場所

にキョロキョロ。



【チビ太…

チビ太ごめんね……】



何も知らないチビ太に謝

り続ける。


[マァマ~ブーブー]


横を走る車を見て大喜び

するチビ太。



チビ太はこんなママでも

笑顔を向けてくれる。




チビ太はママを許して

くれますか…?



すべてを

知ったとしても――――