数時間後に夜が明けた。



『TABASA

今日は早めに帰るぞ!』


《えっ?なんで?》


『もうすぐ試験だろ?帰

って勉強しないとな!』



【もう?…帰るの……】



『絶対合格するんだぞ!

そして…もっともっと

自分を輝かせろ!!』


《あっ……うん!!》


『はい!これっ』



合格祈願のお守り――



《TUN…これ……もら

ってきてくれたの?すご

く嬉しい…ょ…ジワッ》


TUNにずっと…ずっと

甘えていたい。



帰り際―――


TUNに雛の携帯を教え

てほしいと言われた。



『俺とTABASAを繋

いでもらうために……』



【TUN……ごめんね…

ごめんね……ズキン】



雪の事が頭をよぎった。



雪とはまだ連絡してるの

だろうか―――――