パパには早めに帰ると

約束して家を出てきた。



いつもの待ち合わせ場所

へ向かう。



TUNの車が

あたしの車の後ろに。


ジャラ〜ジャラ〜〜


いつもの鍵の音。



『TABAちゃん〜俺の

車についてこれるか?』


TUNがあたしの車を

覗き込んできた。



【ドキ…ドキッ……】



《あっうん

どこに行くの?》


『内緒!!ゆっくりでい

いからなっ!』



【ドキドキしてきた…ょ】



TUNの笑った顔があた

しをドキドキさせる。




どこへ向かうか

分からないTUNの車の

バックライトを

追いかける――――