別に…
バレたらマズいワケじゃない
莉子に隠したいワケじゃない
やましい過去なワケじゃない
けど…
傷跡がまだ疼くから…
今はまだ触れられたくないんだ。
だから、莉子を連れて足早にコノ場を離れなきゃ。。
「あぁ、もう行くよ!
じゃあな、お前らも寄り道ばっかしないで、さっさと帰れよ??」
右手を軽くあげて、立ち去ろうと……
「朝日奈先輩!!
今週、去年の先輩も出るはずだった予選大会があるんです!!
見にきてくださいね~!!」
立ち去ろうと…したんだ。
「海斗??」
別れ際、オレの背中に向けて中澤が言った言葉に…
傷跡が開く…――



