三階建ての校舎が二棟。 正門をぬけて、また少しキョロキョロとまわりを見たら…すぐにブルーのフェンスを見つけた。 「……」 そのフェンスの方へ…歩みを寄せる。 ちょっと…静かにしてくれないかな? 「…すぐ帰るってば」 少し苦笑しながら胸を少しおさえた。 フェンス脇に来ても、何も聞こてこない。 きっと、 もしも部活中なら部員の子たちの声とか、水の音とか、聞こえるでしょう?