「……」 とめどない怒りがこみ上げてくるのに…… 脳裏から離れないのは 千雪の涙の瞳。 オレの頭、どうかしてる!! 「クソッ!!」 少しでも早く千雪から離れようと、ペダルをこいでる足にグッと力をこめ続けた。 「……ハァッ」 やっぱり体力落ちたな。。 息が切れだした。 ってか、 こんなに家遠かったっけ?? 行く時は感じなかった。 早く…もう少しだって……。 「……」 重傷だ……。