しまった…!と思って 千雪の顔を見たら、 強く当たった頬をおさえる事もしないで オレをまっすぐ見つめていたから… 思わずすぐに目をそらした。 なんだよ… なんでオレの事そんなに見てんだ…。 事故を起こしたのは兄貴で、自分は関係ねーと思ってんのか? 確かに、千雪じゃない。 けど、黙ったままだった事に苛立つ。 「最初に話したら、オレが連絡して来ねえと思って、隠してたんだろ!?」 それくらいしか、隠してた理由はないだろ! 「…ごめんなさい」 ほら、な。