『…ありがと、海斗』



忘れないで。

そう千雪が言ったのなら
きっとオレはこのまま冗談まじりの会話をして、電話を切って 平凡な毎日の昼寝に戻ったんだろう。



意味わかんねーヤツだったって言って、千雪の存在をいつの間にか忘れるんだ。





けど…



「一週間、だけだぞ」