学校から一番近い駅まで徒歩25分。 駅まで続く道を歩いている時、ショーウィンドウに映る姿をパッと見て 思わず髪を触る。 「なにしてんだ…オレ」 ハッと我に返って整えかけた前髪から手を離した。 オレの家までは電車なんて乗らない。 すんげー逆方向ってやつ。 けど… 今日は行かなくちゃいけない理由がある。