*powder snow ~空に舞う花~*



昨日のメールだって、別に普通だったから気にすることなんかないよな…。



4人して2年のクラスが並ぶ廊下への階段を上って


「んじゃ」


毎日同じように軽く手をあげて大悟と遥香は隣の2組へと入っていった。

オレと莉子は1組。




「あっ!今日図書室行かなきゃ」

教室に入って早々に莉子がカバンから本を一冊取り出した。




「分厚い本だな。そんなん読んだの?」

「村上春樹って知ってる?面白いんだよ~!!」

「知らねー」

「だよね(笑)
今日返却日なの。朝礼前に急いで行ってくるね」

「おー、行ってらっさい」



莉子がカバンを机に残して急ぎ足で教室を後にした。

そんな後ろ姿を見送ってから、
オレは窓際の一番後ろの自分の席に座って外を眺めた。