まるで別人とまで言われた海斗しか知らない私。
この子たちより、
ホントの海斗を知らないが多いのは……
私の方。
「…ゴメンねっ!話聞かせてくれてありがとうね」
「あ、いえ。大丈夫です…」
それからはエリカのフォローのおかげで、
なんとか話を終わらせる事が出来た。
「もおー、感情的にならないの!」
茶化すように明るく咎めてくるエリカ。
「……ゴメン」
「ま、いいけどね」
「……」
「聞いてない事だらけだった?」
「…うん」
「そっか。
じゃ、とことん行く?それともドーナツでも食べに行きます?」
「…行く」
どっちに行くと言わなかったのに
少し呆れて笑った後、
軽く背中をポンと叩いてくれて、先に歩き出したエリカの優しさに動かなかった足が一歩ずつ動いた。
フェンスに囲まれた
青い水面の元へ…――



