俺は絢を抱きしめた。

何も言わずに、ただただ抱きしめた。

絢もそれに答えるように、抱きしめ返してくれた。



本当に幸せな時間…

大好きだ。絢…



――

――――


なんかあれからよくわかんないまま、日にちだけが過ぎていく。

変わったコトは…


俺と絢の関係?


カップルになったわけじゃないけど、友達以上、いや違う。



幼なじみ以上恋人未満になった。


う~ん…前よりましか?

「卓ちゃぁ~ん」

今日も愛する人の声を聞きながら、俺は学校へと向かう。