もう、お前しか愛せない

「ふぇ~ん...」


やってしまった。

山之内の授業は退屈だから、眠る人が多いけど…

見つかったらヤバイんだよね。



なのに、見つかっちゃった…

でも、近くでも同じ状況が!



「おい、大宮!」

「…うっせ」

「お前も佐久間と居残りな」

「はあっ?!」



卓ちゃんは私の顔を見て、目が合うとすぐに視線をそらした。

愛莉がニコニコと笑ってる。というか、にやけてる。



そして、放課後。

勿論。パーティなんていけなくて…


「愛莉、隆平くんっゴメンね!」

私は必死に謝った。