―絢への気持ち…さっぱりないって言ったらそれは、ウソ。


あるに決まってんじゃん。

結構好きだったんだよ?


あんなに可愛くて、天然で…

俺にはもったいないくらいの彼女。


みんなのマドンナ的存在の絢。

絢が俺を好きになってくれることさえ、夢みたいだったのに…



絢にはいっぱい辛い思いをさせた。

苦しい思いもさせた。



けど…楽しい思いでも作るコトが出来たはず。

絢、ゴメンな。



こんな彼氏で。

俺、最後に思った。


本当は絢と律を重ねてただけだって。

面影とか、少し似てたりして。