うちのご主人は学校、アルバイト、遊び、デート、

趣味の時間(料理上手がモテるんだと料理の練習をしている信じられない気持ち悪さだ)、

とにかく毎日何かしら大忙しだった。

もちろん深夜バラエティー番組を録画して見たりで、

とにかく女子高生ライフは充実していて多忙で、少なくとも【イジメに費やす時間はなかった】ようだ。

といったら聞こえはいいけど、単純に“自分の楽しいこと”しか考えてなかったんだよな。


また、例えばバイト先でイラっとしたりもするが、たいていのことは寝たら忘れるタイプで――

というより【他人に無頓着】なタイプで――

だから、ただ単にイジメのように、人の庭を荒らすことにはサラサラ興味がなかった。

それよりは友達と話して何かに爆笑していたかった。


天性のいい子ではない、ただのお気楽主義な人だ。

性格は悪魔だけど、他人には悪魔らしさを見せない女。自己完結する女。

それがご主人だったから、クラスメートの悪口推進過激派とは根本的に思想が違ったんだ。

てゆうか、ご主人はモテないから必死で、空回りが趣味だから異性重視の脳みそだったんだよ。