ご主人は仮にも3番目グループだったせいで、
ご主人の言葉の含みには気付かないが、【身分の差に怯む】4番目グループだった。
――【中途半端な人ほど、弱いものイジメが好き】なんだと思う。
【自分より下なんだと見くびることでしか、存在価値を見出だせない】から、
【不安で自信がないから、イジメる】んだろうな。
――ばかみたいだ。幼稚過ぎる。
それを容認する教室って凄い悲惨じゃん? なんで皆平和ボケしてるんだろう。
びくびくした様子は滑稽で、とてもFちゃんを嘲笑っていた人物には思えない。
それくらい態度が急変する連中。――つまり、それだけ【ファッションの優劣階級は根強い】んだ。
しょうもない、馬鹿げている。
ご主人は彼女たちを前に、《どうしてイジメるんだろう》という壮大な疑問を持ったみたいだった。
確かに【イジメて何になる】んだろうか。
イジメたとしても時給もないし、悪口の会話に何の生産性もないし、何も自分の役に立たないじゃないか。
更に自分を醜く自己演出しているんだから、メリットなんかない。
イジメなんてタダ働きだよ。
誰も依頼してないのにイジメを働いてる素晴らしいボランティア精神だね。
女子高生は心が優しいから無償で皆に気づかれなくても人生の財産になるから、自主的にイジメるんだね。
校長先生は早く朝礼で彼女たちを讃えてあげたらいいのにね。



