ご主人は自分にできることが分からなかったようだ。

今振り返ると分かるらしいけど、

当時は、ただこうやって【誰かを弾く行為】に、イライラするしかできなかったみたいだ。


――得意技は冗談なたしなめ。


『これって真剣10代悪口場?、なら悪口言わなきゃなの?!

やばいよ!! 私エンジェルだから神様から言ったらダメって言われてるんだ!! 言えないよ!!』


ご主人は笑いながらこんな風に言った。

無意味で無駄な会議からいちぬけしたかったみたいで、強引に誘い笑いをしていた。

それで皆が適当に雑談を始めたから、先生もお開きだと見限ったみたいだった。


まったくもって無意味でしかない。
【話し合いをしたからと改心できる人なんて、このクラスには居ない】んだからね。


話し合うってお互いが同じ方向を見ていなきゃ成立しない。

先生は退学者の出た自分のクラスの評価を気にしているし、

クラスメートはバレるんじゃないかと自分を気にしているし、

誰も【ちゃんと考えてない】んだから、意味がない。

意味がないこと、それは無自覚なイジメ。


――嫌なもやもやが残る。



Bちゃん。
確かにクラスメートと仲良くしていたBちゃん。

【一人にされると、被害妄想が強くなる】んじゃないだろうか。