“悪口は聞かない、言わない、広めない”

そんな思考が数年前のマカロンのように流行れば良い。甘い甘いスイーツのように。


女子高生のカリスマあたりの存在の人が、非核三原則を発信してくれたなら、

マネッコが大好きな女子たちのお陰で流行るはずだから大丈夫だ。

デコがブームになったように定着するだろうから


イケメン俳優が、お嫁さんにしたいタイプはイジメをしない子だと、

家庭的や良妻賢母くらいにフレーズを流行らせば良い。

綺麗な名言や格言なんて、半分以上の女子高生は聞き流すのだから。

悪ノリな口説き文句が定着すれば良い。



悪口を言ってはモテない。好かれたいなら悪口は言わない方が良い。

人助けなんて立派な気持ちがない上に、自分勝手な気持ちは計算高いし、裏と表があるし、卑怯だし、本音を隠しているので良くないでしょう。


しかし、

誰かを助けたいならば?

誰かが嫌な気持ちにならないようにしたいなら――

みんなが打算的に振る舞えば、きっと悪口はなくなるはずで―――…



だとすれば、世間で求められる正義感よりも、あざとい計算高さが有効だろう。





それでも自己防衛と自己愛は腹黒いので好ましくない、とそれでも頭ごなしに否定する人も居るだろう。

けれど―――



友達を守る為の八方美人なんて良いではないか。

友達の為に計算高く、腹黒く、卑怯にずる賢く、悪知恵を……

友達の為に小悪魔であれば良い。


それはそれは素晴らしい友情ごっこだと馬鹿にされるかもしれない。

馬鹿になる方が難しい、実は奥が深いオトモダチ。『感動しました、泣きました。』と棒読みで語れば良い。




ジメジメした透明なイジメには、したたかさが必要。

正義なんてエセで良い。

女子の世界を変える些細なきっかけ。


とりあえず適当に笑顔で舌打ちしたら良い。


―――――……








女子高生サマ



作り笑いなんて
プリクラで慣れてるだろ?

簡単なことだ。すぐに出来るだろ?




どうか教室をちゃんと見て。





これが俺の独り言。