作者の体験をご主人というキャラクターに重ねている感じの設定だったんだけど。

ここまで女子の世界を汚く書けた理由は、小中通して、一時期いじめっ子だったし、一時期いじめられっ子だったし、一時期傍観者だったからなんだって。

というか傍観者のプロだな、得意技・見て見ぬフリみたいな。

とは言え、表紙みたいなのではなく、単純に仲間外れ悪口風味。
小四から中三のうちの、二ヶ月分くらいを100%にすると、加害者15%被害者15%傍観者70%な感じ。

高校は100%傍観者。イジメに無関係だと思ってた。

つまり透明な心理戦を三つの立場で渡り歩いたからっていう。

で、高校の時は女子の世界から一歩引いてみていたんだ。ずーっと中立に振る舞うご主人のように傍観者に立候補してたんだ。

高校時代に部外者ぶっていたことと透明なイジメ、それと小中のことを混ぜて出来上がったのがこの話。


だからねー、正直どの立場にも特に肩入れしてないという。どのポジションでも結局今となれば良い思い出。

だってイジメたから分かるし、イジメられたから分かるし、イジメに保身する為に便乗したから分かるし、イジメに関わりたくないから部外者面したから分かる。

四つの立場。欲張りに渡り歩いたから、色んなことを学べた。

教室にイジメがあるから成長した。それは事実。だから何も後悔してない。あれは全て必然だった。教室の事実。俺はそう思う。

イジメってさー悪い悪い言われてるけどさー?ある時、不意に思うんだ。

“理不尽なことを学ぶカキュラムだった”んじゃないかと思うようになると思う。

教科書の勉強じゃなく、人間関係の勉強。

俺はそう思うよ、どんな立場にしろ、いつかイジメの体験が自分の性格を作る元になってるはず。

まあ、知らないけど。
だって考え方は経験によって違うからね。ほら、あやふやに逃げるなんて俺はご主人そっくり。つまり作者に。。。


ご主人自体は、ほぼ作者な気がする。振る舞いは実話ネタを多々挟んであったり。笑えない冗談でシリアスなイジメを笑って――みたいにしていたんだ。

ギャグセンないから笑えないけどね。だって、まず俺という設定が滑っているから……痛さが切ないよね。

……ほんと。“胸が痛いよ”だ。