“逢いたい”
“運命”
“愛”
…とかを、プププと笑う人は居る。―――“友情”は、そういう人に似合わない。
逆に、流行りにどっぷりつかる人には、よく似合う。
…理由を聞かれても、何も説明出来ないけれど。
友情なんて重たい言葉。
素直じゃないご主人はそういう言葉が苦手。冗談では言うけれど真面目臭いから苦手な言葉。
重い。なんか重い。すっごくメンドクサイ言葉だと思っているらしい。
軽々しく言えない言葉を、ペラペラ言っちゃうなんて、説得力がないような気がしたり。
…なんて、矛盾ばかりの不思議。
『アタシ絶対ヒールしか履かないんだよね〜』と、オシャレ論を語る女子くらい不思議。
教室は不思議、というよりは変なのかもしれない。
何かがオカシイ。
イジメがある教室に居る生徒はどこかが変なんだ。
店員さんの前で態度がデカイ人みたいにオカシイし変なんだ。
何かが足りない、欠落している気がするんだ。



