例えば前者の場合、
【たかが】文化系に熱くなり、感動して泣いたりする心境が分からないとバカにしたり、
【たかが】運動会の練習に熱くなるなんて意味が分からないと、バカにしたり…。
そうやって【クラスメートから一歩線を引くのは、ぶつかる勇気がない証拠】なんじゃないかな、と。
――だって【手放しになって“たかが”の“ノリも共有することが出来ない”んだから】
【“たかが”】を見下しているけど、本当の本当は【“たかが”】に恋焦がれているんじゃないだろうか。
悲しいけど、【相手をとりあえず否定しておけば楽】だから。――【“正論”は自分を守ってくれる】から。
ご主人は文化祭も体育祭も頑張ったけど、じゃあ【友情】は?
――【イジメを楽しむクラスメートを“見下して”係わり合いを避けていた】じゃないか。
正論ぶるだけで…そう、何もぶつかっていやしない。
――【“客観的”や“大人”という言葉に甘え、女子の友情から逃げてきた】だけじゃないか。
《凄く凄くつまらない二年半を過ごしてしまったんだな》と、
親友がイジメられた時に、やっと自分の小ささに気付いたんだ。
いつも気付くのが遅い。ポイントカードを三千円分貯めたのに有効期限切れだったり、
お昼におなか一杯食べたけど実はクーポン券を出せばデザートが無料だったり。
――情報収集も管理もできない女。ひどく愚かで残念な人。



