俺たち“部外者”は軽い気持ちでいい。

シリアスに重たくイジメについて真剣に考えなかった俺たちは、

まず【イジメについて“片手間でもいいから考える気持ち”が大事】なんだ。

ゆるくでいい。イジメについて知ろうとする――浅い気持ちでいいから、

まず【イジメという単語をカジることが必要】なんだ。


そう、二年半を思い出してみれば――

【残っているのは性格が悪い人ばかり】だということに気付くはずだ。

イジメっ子だけではない、クラスメート全員が…。


“お前何様目線”って思われると承知で単刀直入に言えば、

(煙たがられて嫌われるのが分かって言うって勇気が要るんだぜ。

ノルマ達成できなかった部下の頑張りを知っているけど、

あえて説教する上司みたいに…俺だって辛いんだからな、“胸が張り裂けそう”なんだからな)


【イジメが起きた教室に居座れる生徒】は、――【だめ人間】に違いない。


透明人間のくせに生意気だって?…気にしないで。ただ俺がぼんやりと思っただけだから――

俺のボヤキなんて自称カリスマばりに影響力なんてないから…。戯言だと流してくれて構わないよ。


自分の“ご主人”が、ヘタレで逃げるばかりの“あのご主人”ってことが情けなくて、

たまらなく気分が悪い。



いいや、ご主人だけではない。


ぬるま湯に浸かっているだけのクラスメート全員、とてつもなく気分が悪い。