イジメられる方にも、一パーセントは何かしら非があるはずで、
それを『私悪くないのに』と言うことが、
既に悲劇のヒロインぶりたいんじゃないかと反感を買うんだとさえ、思ってさえいました。
そんな意地悪なことを考えていました。
それは――完全なる間違い。
―――私が【部外者】に立候補していたからです。
イジメの起きているクラスの【エキストラ】を演じていたからです。
台詞はありません。見ているだけです。
恐らく、世の中の“部外者”を演じている人たちは、
みんな【イジメられる側にも原因があるんだ】と思っていると思います。
それは、【自分を守る為】であり、【悪人にならない為】であり、でっちあげです。
【イジメられる人に原因を押し付けている】だけ。
誰も見たくないし認めたくない自分のズルさ…
だから、“中立は偉い”と逃げ道を作って……
それから更に裏を行くと、
AちゃんBちゃん…色んな人、【いじめられる人の“イジメられる理由”】は、
【いざイジメが始まると理由は多分関係ない】んだと私は気付いていました。
【誰かが“ターゲットになった”と暗黙の了解が得られた瞬間】から、
自分たちが悪くないと主張する為に、【イジメられっ子の嫌われる理由や悪い理由をたくさん付け加える】んです。
それがヒソヒソ話。悪口大会。
【自己防衛、自己正当化の為に、複雑な理由をあれこれ押し付けている】んです。
酷いことに気付かないフリをするベテランなのが、部外者――…



