だから、Jちゃんのことを。
私はどこかでめんどくさいと思っていました。
尻拭いなんてしたくない、と。
とばっちりなんてゴメンだ、と。
だから親友の悪口に、『やめて』なんて庇えなかったんでしょう。
『私の友達悪く言わないで』と、涙ながらに訴える奇跡のヒロインにはなれないでいました。
多分、普通の子なら『代わりに私をイジメなさいよ!』なんて、
自己犠牲もびっくりな美しい友情があるはずなのに。
私は“私らしく”あるために、“マイペースにぐだぐだ接する”のが私だと思っていました。
それが周りから求められているクラスでのキャラクターだと。
浅く広く絆もない癖に、です。
そんな私は、いちいち【真剣に行動することは重い】と思っていました。
なんにでも本気になるのは、格好悪いと思っていました。
熱血すぎるのは、空気読めない人だと思っていました。
情けないです。
そんな私のような人間と友達になんかなりたくないだろうに。



