“助けた”つもりになっていました。
イジメっ子に曖昧にでも皮肉を言えるうちは、
Jちゃんの味方をしているつもりでした。
悪口を言っている人に揶揄めいた話題を提供するなら、
それは“イイヤツ”だと思っていました。
“親友気取りな偽物の友情”だと気付きませんでした。
『Jちゃんとなら、クラスの奴らなんか要らないし。むしろ捨てるし、粗大ごみだし。
あ、回収されずに残るやつよ?うん、あいつら貰い手がないし。
Jちゃんと、なら。一緒に一人になるし。だから学校辞めるとか言わないでよ?
だってあんたが辞めたら私が一人になるし。それ意味分からないし。辞めたらムカつくから、恨んでやるから、だから辞めないで』
素直になれなくて、私は確かこんな風に言いました。
返事なんて聞かない、自分の気持ちを押し付けて。



