体育の件もあり、Jちゃんが気になったので、ご主人は隣のクラスに行った。お弁当を持って。
隣のクラスには一、二年の時の1・2番目グループのギャルが居たから、
ご主人はニコニコしながら挨拶を交わし、Jちゃんの席の前に立った。
Jちゃんは一人で弁当を食べていた。
【気ままに一人で居るのと、一人になってしまった】のは、
――【違う】んだ。かなしい。
ご主人は初めて心臓が痛んだみたい、だって俺が苦しいから。
『Jちゃん聞いてよ、私トマト嫌いじゃん?なのにお弁当ぎっしりミニトマト入り。意味不明な母親の虐待じゃん?!
体育でお腹空いてんじゃん、おかず交換しよーってか交換して!!Jちゃんトマト好きでしょ!!』
ニコニコ。
トマトは苦手。見た目のポップさとは違い、中身がぐちゃぐちゃでグロテスクで酸っぱいから。
…なんて言ったら、全国のトマト業界の人に失礼だね。なんだっけ?体に良いんだよな。健康的だよ。って弁解しておこう。
…イジメが苦手。可愛いカッコしたオシャレさとは違い、性格がぐちゃぐちゃでグロテスクなイジメ方をするから。
ご主人は中身が腐っているけど。



