ご主人はニッコリ笑う。
読んでいたCanCa○をバタンと机に叩いた。
…表紙のかわいいオンナノコ。
『うんー?!私耳が聞こえないみたい!!耳掃除してないからかなっ不潔〜〜っやばいね!私!汚ーい!!』
アハハと笑って。
うちのご主人は2番目グループに微笑む。
――【“悪口を言わないで”、とは言えない】んだ。
だってご主人はご主人だから。面倒事は嫌いだから。【首を突っ込めば余計にこじれる】から。
相手に説教したりの真面目な雰囲気が嫌いな人だから。
笑えるなら満足な女で。
【コトナカレ主義がイジメには得策】だからと。
日本人は世界から見ればいつもヘラヘラと調子よく笑っているイメージらしい。
たくさん日本人にも人格があるのだから、そういう先入観は良くないだろう。
しかし、【曖昧になあなあに終わらせようとする】ご主人は、典型的な日本人像が当て嵌まるのだろう。
それは日本人の良い部分でもあり、悪い部分でもあるから――…



