そんなこんなで
学校案内するはめになった俺…


「ここが図書室」

「ちょっと寄っていい?」

「無理」

俺だって用事があんだょ

「ちょっとだけだから☆
ね?」

"ね?"ってキモイし

「俺だって忙しいんだ
誰かさんと違ってな」

「その誰かさんって
アタシのこと?」

「そーだよ!!!
いーから次行くぞ!
図書室は違う奴と来い」

「ヤダ!瑠夜と来たい」

なんで俺なんだょ…
まじでこの女うぜぇ

「瑠夜とじゃなきゃ嫌…!」

「なんで俺なわけ?
俺、本とか全然興味ねぇんだけど…」

「だって…」

「だって何?
はっきりしろよ」

「だって瑠夜のこと好きなんだもん!
一緒にいたいし
一番近くにいたいの!」

…………え?
俺のこと好き?

「…冗談だろ?
今日逢ったばっかだけど…」

「冗談なんかじゃないもん!
瑠夜に一目惚れしちゃったんだもん…」

「そ…そか」

「瑠夜…?返事わ?」

返事!?
なんて言ったらいいんだ…?

「返事…?」

「ぅン☆
付き合ってくれる…?」

付き合うー!?

「今日逢ったばっかだし
お前のことよくわかんねぇし
ごめん」

「付き合いながら知ってくのも
ありじゃない?」

は…?
俺、断ったよな?
あー!!もうめんどい!!

「そぉだな」

「付き合ってくれるの!?」

「あぁ」

「やったぁ☆」

めんどくせぇ奴…