「おはようございます、坊ちゃん」

「うん、おはよう、クロム」

「元気が良さそうで何よりです」

そう言って、クロムが微笑んだ。

やっぱり、この顔好きだな。

「どうかなさいましたか?」

「なんでもないよ!」

僕らはそんな会話をして、食堂に向かった。


食堂についた。

「坊ちゃん、食欲は戻りましたか?」

「うん、もちろん」

今まで、飢えていたせいか、食事がまともにとれなかった。

でも、昨日ヨミから血を貰ったおかげで、元気になった。

「ヨミの血、美味しかったな」

僕はついつい口に出してしまった。

「気になさらないでください」

「ありがとう」