「ここが、あの子の家?」 「はい」 大きい。 しかも、豪華! 僕の家より、凄いかも。 トントン! クロムが扉をノックしている。 そして、扉が開く。 「どちら様でしょうか?」 ここの家のメイドがたずねてくる。 「私は、夜美様のクラスメイトの坊ちゃんの執事でございます」 「そうでございますか。どうぞ、お入りください」 メイドが扉の前からどき、 「こちらえどうぞ」 と、言った。 僕等は後につづいて歩いた。 「こちらが、お嬢様のお部屋でございます」