秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

「私がワガママだからいけないんだよ」


俺は、自分の気持ちを素直に言うことがワガママだとは思わない。


それがワガママだというなら、逆にもっと言って欲しい。


「もっと言えよ。お前のワガママなら、いくらでも受け入れる」


「龍矢・・・」


「寂しいなら、寂しいって言え。美和のためなら、いつでも時間作るから」


「ありがとう」


泣きそうだった美和の顔が、やっと笑顔になった。


美和をお姫様抱っこし、立ち上がる。


「龍矢、星綺麗だね」


「ああ」


そっと美和の唇に触れる。


「今度は、どこに行く?」


「龍矢と一緒なら、どこでもいい」


かわいい返事が返ってくる。