秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

ヒョイッと美和を抱き上げて、俺の膝に座らせる。


「何願おうとしてたんだ?」


耳元でささやくと、美和の体がピクンと揺れた。


「怒らない?」


「ん?」


なんで俺が、美和の話を聞いて怒らないといけないんだ?


他の男のことを考えてたんなら、それはまあ気分良くないけど。


「呆れない?」


少し心配そうな顔をして、俺を見てくる。


「呆れない。だから、言ってみろ」


少し声を和らげて、美和の頭をなでた。


「あのね」


「ああ」


美和がぎゅっと俺に抱きついてくる。


ゆっくりと、美和のサラサラした髪に指を通す。