秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

「ほら、星見るんだろ?」


「うん」


車を降りて助手席の方に周り、ドアを開ける。


「ありがとう」


バスケットを左手に持ちながら、美和が車を降りてきた。


車を走らせて着いた先は、周りに高層ビルがほとんどない小高い丘。


車から離れて、空を見上げる。


「わーすごーい」


美和の口から、感嘆の声が上がった。


「いつもより星が明るい」


「周りがいつもより暗いからな」


近くにあったベンチに美和を座らせる。


車からブランケットを取り出し、美和の肩にかけてやった。


「寒くないか?」


「うん」