そのまま美和と一緒に、ベットに潜り込む。


腕枕をし、抱きしめると、自然に俺にすり寄ってくる。


美和を抱きしめて眠る。


ただそれだけのことが、すごく特別で大切で、幸せな時間。


「好き・・・」


その声に美和の顔を覗くと、すごく幸せそうな顔をしてる。


「誰が好きなんだよ?」


返事がないのは分かってはいるものの、好きが自分かどうか分からないことにちょっと不満を感じて、そっと声をかける。


「龍矢・・・だけ・・・だよ」


タイミング良く返ってきた返事というか寝言に、思わず笑みがこぼれる。


「俺も、美和だけだ」


相変わらず幸せそうな顔をして眠る美和にそう声をかけて、頭にキスを落とした。


明日の朝は、どうやって美和を起こそう。


まあ、眠り姫を起こす方法はひとつしかないけどな。


美和をぎゅっと強く抱きしめ、俺も幸せな眠りに落ちていった。





・・・END