秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

声をかけると、甘えた声で俺に手を差し出してくる。


「起きたのか?」


ベットに座り、美和を自分の膝の上に座らせた。


「うーん」


寝ぼけているのか、言葉が舌ったらずで、目もトロンとしてる。


「えっとね・・・」


「ん?」


今にも消え入りそうな声に、耳を傾ける。


「コーヒー」


「ん」


「不味くて」


これは、完璧に寝ぼけてるな。


「あのね~おかえり、龍矢」


「ただいま、美和」


ふわふわとした笑顔を浮かべながら、美和はまた眠りに落ちていった。