深夜2時。
仕事を終え帰宅した俺は、寝室のドアを開けた。
もう寝ているだろう美和を起こさないように、あえてただいまとは言わない。
「消し忘れか?」
寝室のドアを開けたとたん、漏れてくる電気の明るい光。
不思議に思いながらも、寝室に入った。
「たく」
目に飛び込んできたのは、ソファーで眠っている美和。
まるで猫のように体を丸めて、気持ち良さそうに眠っている。
「待ってたのか?」
パジャマ姿だったけど、テーブルの上には飲みかけのコーヒーが置いてある。
しかも中身はブラック。
「飲めないくせに」
ほとんど減っていないそれに口をつけると、もうかなり冷たくなっていて、とてもおいしいとは言えない。
それでも飲めないブラックコーヒーを飲んでまで起きようとしていてくれた美和に、思わず笑みがこぼれた。
仕事を終え帰宅した俺は、寝室のドアを開けた。
もう寝ているだろう美和を起こさないように、あえてただいまとは言わない。
「消し忘れか?」
寝室のドアを開けたとたん、漏れてくる電気の明るい光。
不思議に思いながらも、寝室に入った。
「たく」
目に飛び込んできたのは、ソファーで眠っている美和。
まるで猫のように体を丸めて、気持ち良さそうに眠っている。
「待ってたのか?」
パジャマ姿だったけど、テーブルの上には飲みかけのコーヒーが置いてある。
しかも中身はブラック。
「飲めないくせに」
ほとんど減っていないそれに口をつけると、もうかなり冷たくなっていて、とてもおいしいとは言えない。
それでも飲めないブラックコーヒーを飲んでまで起きようとしていてくれた美和に、思わず笑みがこぼれた。

