秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

「少しくらいいいだろ」


バサッと音を立てて、ベットに資料を置く龍矢。


「もう」


しょうがないなと思いつつも、はちみつレモンの入ったカップを龍矢に渡した。


「これは?」


「はちみつレモン。私が風邪引くとね、お母さんがよく作ってくれたの」


「そうか」


少しずつ、龍矢が口に運ぶ。


「うまいよ」


「よかった~」


ホッと胸をなで下ろす。


「美和も飲むか?」


「うん」


カップを受け取ろうと手を差し出すと、その手をグイっと引っ張られる。


「んっ・・・」