秘密な花嫁~旦那様は先生!?~特別編④

ベットに戻った龍矢は、辛そうに息を吐く。


やっぱり、無理してたんじゃない。


「龍矢、病院行かないと」


「大丈夫だ。寝てれば」


そう言って目を閉じた龍矢。


それでもやっぱり私は心配で、龍矢のケータイから結城さんに電話を掛けた。


理由を説明すると、お医者さんを家に呼んでくれることになって、それでさっき診てもらったわけ。


「龍矢・・・」


額に浮き出た汗を、冷たく絞ったタオルで拭く。


ねえ、龍矢。


風邪引いて、よかったかもよ。


じゃないと、こんなにゆっくり寝てる暇なかったでしょ?


でも龍矢がいつまでも辛いのは嫌だから、早く元気になってね。


普段の疲れが大きいのか、龍矢はお医者さんに診てもらってから、一度も起きてない。


タオルで汗を拭いていた私も、いつの間にか眠りに落ちていった。