参った…これでは牧場の動物にも怖がられるに違いない。しかし、以外に似合っているな…などと考えていると『おい、奥に入んな』とオヤジさんが暖簾で仕切られた暗い部屋を顎でさして促す。まだ何かあるのかと不審に思い、たたきで靴を脱いで上がると暗い畳の上で正座をした男がこちらに会釈した。彼の横には様々な道具がきちんと並べて揃えてある。ま、まさか本物の彫師なの!?